「見て、予感的中!」サトミが指さした先には、パリの裏通りにありそうなとっても小洒落た雑貨店。彼女のあてにならない嗅覚も、ときどき驚くような能力を発揮するから侮れない、とレイコは笑った。知らない街を気の置けない女友達とブラブラする土曜日の午後。このちょっとした冒険感覚が楽しい。

私たちは学生時代からの長い付き合い。サトミはおおざっぱで、レイコは几帳面、私は気まぐれ屋。ファッションも、好きな食べ物も、よく聴く音楽も微妙に違う。なのに、不思議と気が合った。どこへ行くにも、何をするにも、ふと気がつくと一緒にいる。個性が違うからこそ、自分にはない発想にハッとさせられるし、お互いのユニークさに惹かれ合うのかもしれない。いろんなカラーが寄り添ってるから、競い合ってるから、輝ける。そう、このお花屋さんに咲き誇る、たくさんの花々のように。





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